日本形成外科学会基礎学術集会は1992年に発足し、形成外科における基礎研究推進の原動力となっている重要な学会であります。2015年で24回目を迎えることとなりますが、ここ数年の発表を拝見しておりますと様々な分野で研究が定着し、発展してきているように思えます。今回、このような意義ある基礎学術集会を岩手医科大学で主催させていただきますことは誠に名誉なことであり、岩手医科大学形成外科学講座を代表して会員の皆様に厚くお礼申し上げます。
 本学会が厚みを増し、形成外科先進国の一つとして世界を主導して行くためには、基礎的研究の推進が必須であることは言うまでもありません。幸いにも、ケロイドや再生医療、腫瘍、リンパ管などの領域を含め、毎年新しい成果が発表され、いくつかの知見は臨床応用につながっています。そのような現状を踏まえ、今回の学会のテーマを「基礎研究からの創造―近未来への礎―」と題して企画させていただきました。地道ではあるものの継続した基礎研究こそが臨床医学の発展・向上に結びつく「礎」となるものであるとの意味合いを込めたものであるとご理解下さい。
 以上のような趣旨を踏まえ、学会の企画に際しましては、参加者の皆様にとって得るものの多い学会にするべく、有益な特別講演、教育講演、パネル、シンポジウムなどを可能な限り多く企画したいと思っております。また、「多くの発表に討論の場を」との趣旨から、出来るだけ口演での発表が可能になるように会場を多く用意させていただきました。
 会期である10月初旬の盛岡の気候は過ごしやすく、運よく時期が重なれば会場の横を流れる中津川で鮭の溯上をご覧いただけるやもしれません。また、八幡平を始めとする近隣の山々では紅葉が始まる季節でもあります。世界遺産の中尊寺への参詣など自然を含めた周辺の観光と共に、学術集会での熱い議論をお願いできればと存じます。
 形成外科の基礎研究に関する最新の知見を共有し、それらを議論の中で深化させ、得られた成果を患者の皆様や医療者に発信し、医学・医療の向上に資することが本学会の大きな使命であり、本学会の成果は明日の医療の進歩につながるものであります。何卒、全国より多数のご演題と多数のご参加をいただきますようお願い申し上げます。

第24回日本形成外科学会基礎学術集会
会長 小林誠一郎